Sakak's Photo Blog

写真の楽しさに気づけなかったら、たぶんブログはやめていた。

ふるさと

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旅行からの帰り。地元名古屋の空港に降り立った時に、見た空だ。

北海道旅行の帰りは、いつもそうだ。地元にもどってきた安堵感よりも、どこか寂しく、切ない感じがする。夢から現実に引き戻されてしまったような。

私は小・中学のうち、3年間を北海道(千歳)で過ごした。幼少期は、その他にも各地を転々としたが、北海道で過ごした3年間はどの場所よりも、私にとってはキラキラした思い出になった。

北海道を離れ、名古屋に住み始めてからかれこれ30年になる。30年たっても、まだどこかで名古屋人になりきれない自分を自覚することがある。ここには私にとっての「ふるさと感」がない。

ふるさとって何だろう。

その定義はよくわからないが「いつか帰りたくなる場所」とか「帰ってきたらほっとする場所」とか「魂を置いてきた場所」だとしたら、おれにとってのふるさとは、かつてたった3年間だけ住んでいた、北海道なのかもしれない。

セントレア空港、α7+Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA SEL55F18Z)