そのレンズとの出会いが、運命なんじゃないかと感じる時がある。
今日はこのレンズで撮るんだと決めて、何枚も何枚も撮るんだけどうまくいかなくて、「あー、今日はダメだ、しくじったよ~」となってしょんぼり気分になる。最後の最後に、カメラバッグからダメもとでレンズをすっと取り出して、それで1枚、2枚とシャッターを押して帰る。帰ってから現像してみたら、その最後に撮った写真が1番好きな写真だったりする。その前に、何十枚、何百枚と撮っていたとしても、だ。
自分を救ってくれたレンズのことは忘れない。そしてまたひとつ、写真を撮ることの奥深さを知ることになる。