浅野祥雲のコンクリート像に惹かれた人が訪れる場所の一つに、この岩崎御嶽山がある。
ブログ記事を見た人は、「コンクリート像や石像がたくさんある場所」という印象を持つだろう。実際に行ってみると、少し違う。
山というか、森という感じなのだ。森が主役なのだ。
草木をかき分け、森のなかを進んでいくと、やがて方向感覚が失われ、今自分がどこで何をしているのかさえも、わからなくなるほど(その世界に)没入していく。そういう状況の中で、コンクリート像と対面するのだ。
こんなアメージングな場所って、なかなか無いよね。
浅野祥雲のコンクリート像を私が好きなのは、像そのものの造形美もさることながら、その像があるロケーションに惹かれるからだ。浅野祥雲の像が美術館や資料館に陳列してあるだけだったら、おそらく私は写真を撮ることもなかったかもしれない。
祥雲スポットを訪れたら、まずはその場所の空気に自分をなじませて欲しい。その後で、その素晴らしいロケーションの中に佇むコンクリート像を撮ってみたら、きっと面白いと思う。